北朝鮮が、米朝および南北首脳会談が行われていた期間中にも核物質を生産し続けていたことが報じられ、「北朝鮮の非核化の意志」を保証してきた韓国政府が難しい立場に追い込まれている。米国の一部では「韓国の責任論」がささやかれ、対北朝鮮制裁の緩和推進に対しても批判論が高まっている。ロバート・アインホン元米国務省次官補は、米政府系放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」で「非核化がこう着状態にあるにもかかわらず文在寅(ムン・ジェイン)大統領が南北関係進展を推進するなら、大きな失敗になるだろう」と指摘した。また、米外交問題評議会のスコット・スナイダー上級研究員も「韓国が今、仲裁者の役割を担うのは欲張り過ぎだ」と述べた。
韓国大統領府(青瓦台)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は昨年3月9日、米ホワイトハウスでトランプ大統領と面会し「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は非核化の意志を抱いている」と強調した。この言葉が、トランプ大統領が米朝首脳会談を推進するきっかけとなった。しかし北朝鮮がその間にも大量の核物質を生産していたのだとすれば、韓国政府が米国など国際社会に対し、北朝鮮の非核化について「偽りの保証」をしていたことになる・・・
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