2019年06月16日

(朝鮮日報日本語版) 【コラム】法治の上に正義が君臨するときに起こること

近代国家と文明社会を裏付ける最も中心的価値は法治主義だ。法よりも拳が重要視された時代に法の優位を確立することで、力なき普通の人々も自由を享受することができるようにしたからだ。ジョン・ロールズが言った正義の第1原則である「人は基本的自由を平等に分け持たなければならない」という言葉も、法治主義の確立なくして不可能なことだ。法は正義を実現する手段のようなものだが、決して正義の下位概念にはなり得ない。正義の女神「ユスティティア(Justitia)」が片手にははかりを、そしてもう一方の手には剣を持っているのは、法と正義が相互補完的価値であることを説明しているからだ。近代法が「私的正義の実現」を厳格に禁じているのも、力を持った者が自由と正義を独占することを阻むためなのだ。

 ところで、最近われわれの周囲で起こっている事柄を見ると、果たしてわれわれが法治国家に住んでいるのか、文明化された社会に住んでいるのか、と疑問に感じることが少なくない。現代重工業の一件からしてそうだ。現代重工業と大宇造船海洋の合併は、崩壊直前の造船産業を生かすための国家次元の選択だった・・・続きを読む


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ラベル:正義 法治
posted by kazu at 11:26| Comment(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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